ナノ絆創膏

ナノ絆創膏とは

背中がにきび、にきび痕、シミなどで汚く人には見せられない…

 

早稲田大学と防衛医科大学校が共同で研究開発した天然多糖類を用いた高分子超薄膜 (ナノシート)のことで、薄さは何とラップの1000分の1の75nm(ナノメートル)。
外科手術用創傷被覆材(ナノ絆創膏)として医用で応用し、世界で初めて成功した。
このナノ絆創膏を使えば、肺、盲腸、胃袋などの柔らかい生体組織が損傷を受けた場合に、患部に貼り付けても多少の衝撃でも正常に閉鎖していることが確認された。これにより術後の組織癒着を伴わない治療が可能になり、縫合、切除、被覆材の利用という従来の外科的手法に、ナノ絆創膏が加わることが期待される。

 

このナノ絆創膏は、液晶などに使われる高分子薄膜技術を応用して開発された。蟹と昆布の成分から極薄の高分子シートを抽出する。2種類のシートは、プラスとマイナスに帯電されているため静電的相互作用により引き合う。また、シートは重ねて使用することにより強度を増すことが出来る。開発されたナノ絆創膏は、高分子シートを実に40枚も貼り重ねて市販の絆創膏の1000分の1の75nmの厚みを実現した。

 

ナノシートは、分子レベルでの凹凸にもピッタリとラップの様に張り付く絆創膏。実験で、同薄さのナノシートをイヌの肺のキズに貼ったところ、一週間後にキズが治っていた。さらに、肺のふくらみに合わせて伸縮してもナノシートが破れたり外れないことを確認した。

 

 

 

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ナノ絆創膏の今後

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現在、外科手術の現場では、血液製剤の粘着力を利用したシートで臓器の患部を覆う術式が採用されているが、このシートは表面にも粘着力があるため他の臓器にも癒着する危険性があった。ナノ絆創膏は、その癒着の可能性は全く無い。

 

ナノシートの材料は、人体に影響の少ないカニの甲羅に含まれ、人工皮膚などに使われる「キトサン」や昆布のぬめり成分「アルギン酸ナトリウム」で、シートの厚さは積層数を変えることで自在に制御でき、数10〜1000ナノ・メートル(1ナノは10億分の1)の範囲で変えることが可能。

 

実験結果では、200nmよりも薄くなるほどシートの密着性が高まることが分かった。今後は、ナノ絆創膏が外科手術の大幅な時間短縮を可能にし縫合が困難な内視鏡手術分野などにも大きく貢献することが期待される。実用は3年後を目指し、腸や他臓器への応用や、乳がん手術の縫合後に張り付けて傷跡が残らない活用を研究する。

 

※画像は、「Yomiuri Online」ニュース(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090706-OYT1T01263.htm)のものを使用。

 

 

 

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